今回は長打率と出塁率についてみていきます。
打率とはどう違うのか?
これらの指標からわかること、欠点を徹底分析します!
- 長打率の計算方法
長打率 = 塁打 ÷ 打数
打率についてまとめた際にも言いましたが、打率では単打も本塁打もすべて1本のヒットとしてカウントしてしまうという特徴がありました。
その結果、必ずしも長打を打つ選手が正当に評価されなくなってしまいます。
そこで打率の計算式の分子を安打数から塁打数へと変えることで、そのバッターが長打を期待できる選手なのか測ろうとする指標が長打率です。
「塁打」というのは
単打 → 1塁打
ツーベース → 2塁打
スリーベース → 3塁打
ホームラン → 4塁打
と換算して、本数にかけて足し合わせます。
たとえばヒット10本、ツーベース5本、スリーベース3本、ホームラン1本の選手の塁打は
10本×1 + 5本×2 + 3本×3 +1本×4 =33
といった感じです。
この塁打を打数で割ると長打率が出てきます。
数学に強い人はわかると思いますが、長打率は打率のような確率ではなく、1打席あたりの塁打数の期待値になっています。
- 出塁率の計算方法
出塁率は、その打者が塁に出る確率のことです。
バッターがヒットを打たなくても塁に出られることがありますね?
そうです、フォアボールやデッドボール!
フォアボールはヒット1本と同程度の価値がありそうなのに、打率ではヒットだけで打者の良し悪しを決めているのです。
そこでちゃんとフォアボールも含めて、塁に出る確率を測ろうというのが出塁率です。
計算式は以下のようになります。
出塁率 = (安打数+四死球)÷(打数+四死球数+犠飛数)
いくら出塁といっても、相手のエラーやフィルダースチョイス、打撃妨害による出塁は含まれません。
あくまで打者の能力を測る指標ですので、相手のミスによる偶然の出塁(ミスがなければ出塁できていなかった)についてはカウントしない約束なのです。
なおホームランは安打に含まれるので、ホームランを打てば出塁率は上がります。
- どれくらい高いと優秀といえるのか?
Wikipediaに年度別のリーグ平均があるのでそれぞれみてみましょう。
長打率 年度別リーグ平均長打率
セ パ
2011年 .340 .348
2012年 .338 .347
2013年 .375 .376
2014年 .391 .379
2015年 .359 .377
2016年 .379 .375
(引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%95%B7%E6%89%93%E7%8E%87)
出塁率 年度別リーグ平均出塁率
セ パ
2011年 .303 .308
2012年 .310 .311
2013年 .323 .331
2014年 .330 .328
2015年 .313 .326
2016年 .319 .330
(引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%87%BA%E5%A1%81%E7%8E%87)
これらをみると長打率は4割、出塁率は3割後半あれば優秀といえるのではないかと思います。
実は長打率と出塁率の基準については打率ほど議論が深まっておらず、野球通の間でも意見がまとまっていません。
- 2017年 長打率ランキング
セ・リーグ パ・リーグ
順位 選手名(球団) 長打率 打率 選手名(球団) 長打率 打率
1 ゲレーロ(中) .563 .279 柳田悠岐(ソ) .589 .310
2 鈴木誠也(広) .547 .300 秋山翔吾(西) .536 .3223 ロペス (横) .533 .301 デスパイネ(ソ) .513 .262
4 マギー (巨) .514 .315 茂木栄五郎(楽) .497 .296
5 筒香嘉智(横) .513 .284 ウィーラー(楽) .493 .271
引用元:http://baseballdata.jp/ccr.html,http://baseballdata.jp/pcr.html
パ・リーグの長打率ランキングは面白いですね。
どこが面白いかというと、秋山や茂木のような決してホームランを量産するタイプじゃない選手がランクインしている点です。
打率は参考のために載せておきました。
打率が低いのに長打率が高い打者は主にホームランを狙うパワーヒッター(例えばゲレーロ)、打率が高い割に長打率がそこまで伸びてない打者は中距離ヒッター(例えば秋山)、打率も長打率も高い超人(たとえば柳田)などと指標の楽しみ方が増えます♪
- 2017年 出塁率ランキング
順位 選手名(球団) 出塁率 打率 選手名(球団) 出塁率 打率
1 田中広輔(広) .398 .290 柳田悠岐(ソ) .426 .310
2 丸佳浩 (広) .398 .308 秋山翔吾(西) .398 .3223 筒香嘉智(横) .396 .284 西川遥輝(日) .378 .296
4 鳥谷敬 (阪) .390 .293 角中勝也(ロ) .375 .269
5 鈴木誠也(広) .389 .300 Tー岡田(オ) .374 .266
引用元:http://baseballdata.jp/ccr.html,http://baseballdata.jp/pcr.html
出塁率でまず驚くのはパ・リーグの1位2位が長打率と同じ2人ということ!
長打も打てて出塁もする、これだけでチーム貢献度が高そうだと感じます。
出塁率も打率と比較してみます。
たとえば筒香、角中、T-岡田は打率がそれほど高くないのに出塁率が高い。
それだけ四死球を多くもらっているということです。
四死球が多くなる要因としては①その打者の選球眼が良い②相手チームから警戒されていて勝負してもらえない③その両方、の3つが考えられます。
- 長打率と出塁率の特徴
長打率について注意するのは、本塁打1本と二塁打2本や単打4本が同じ価値として計算されることです。
極端な例を出すと、打数が同じ場合
A選手:安打140本 二塁打20本 三塁打0本 本塁打5本 (200塁打)
B選手:安打40本 二塁打20本 三塁打0本 本塁打30本 (200塁打)
明らかにB選手の方がホームランを量産するパワーヒッターですが、単打の多いA選手と同じ長打率ということになります。
仮にA選手が内野安打の多い選手だとしたらどうでしょう?
本当に長打率は長打の指標となっているでしょうか?
出塁率については打率と同じように、長打を加味していませんのでヒットでもホームランでも四球でも同じ1つの出塁として扱うことが特徴です。
出塁能力を示す指標としては良いのですが、打者の評価に直接つなげられない点では打率と同じ欠点を持っています。
いかがでしたでしょうか?
今回も最後までお読みいただきありがとうざいます。
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